オーバースローでチェンジアップを投げる方法

変化球

チェンジアップを投げたい人「緩急をつけるためにはチェンジアップは持って来いの変化球。でも実際に投げてみると、よくすっぽ抜けてしまいます。逆にコントロールを意識すると、腕の振りが緩んでバッターにバレてしまう…。でもどうしてもチェンジアップを投げれるようになりたいので、投げ方のコツを教えてく下さい。」

こんな疑問に答えます。

本記事の内容

  • チェンジアップの投げ方を学習する

変化球にも時代によってよく使われたり、あまり使われなくなったりする球種があります。

約20年ほど前は、スライダーとフォークの2種類が主流でしたが、近年はカットボール・ツーシームといったムービング系とチェンジアップという変化球が脚光を浴びています。

中でも特にチェンジアップは

  • バッターのタイミングを外すことができる
  • 肩・肘への負担が少ない

上記のようなメリットから、プロ・アマ問わずとても多くのピッチャーが持ち球に取り入れて投げています。

しかし、チェンジアップは他の変化球と比べて握りが特徴的なものが多いので、握り自体しっくり来なかったり、途中ですっぽ抜けてしまうので投げたくても投げられないという人も多いはず。

そこで今回は、オーバースローでチェンジアップを投げる方法についてわかりやすく解説していこうと思います。

  • チェンジアップを投げれるようになりたい
  • 緩急を使ったピッチングがしたい
  • 肩・肘に負担なくシンカー方向へ落ちるボールを覚えたい
  • 左バッター(左ピッチャーなら右バッター)対策のボールを覚えたい
  • もっとバッターを抑えたい

といった方は最後までどうぞ。

チェンジアップを投げる手順

今回はチェンジアップを投げれるようになるために下記の順で解説していきます。

  • ①:チェンジアップの握り方
  • ②:チェンジアップの投げ方

それでは早速見て行きましょう。

①:チェンジアップの握り方

正面から見たチェンジアップの握り

手のひら側から見たチェンジアップの握り

上から見たチェンジアップの握り

横から見たチェンジアップの握り

チェンジアップの握り方は、ストレートの握りから色々変更して握ります。

ポイントは3つです。

  • ①:親指と手のひらは使わず、残り4本の指を使う
  • ②:中指と薬指の間はあける
  • ③:人差し指と小指でボールを固定する

ポイントの理由と狙いを解説します

上記した握り方をする理由と狙いは下記の通り。

  • ①の理由と狙い:過度な力が入らず、抜けやすくするため
  • ②の理由と狙い:指の力を分散させ、回転をつけにくくするため
  • ③の理由と狙い:握りを安定させ、コントロールをよくするため

握りが特徴的なので、ストレートの握りからチェンジアップの握りの完成まで順を追って説明します

①:ストレートを握る

まず最初はストレートを握るところからスタートします。

②:人差し指と薬指を入れ替える

人差し指を外して、中指と薬指でストレートを握るようにします。

③:中指と薬指の間をあける

中指と薬指の間をあけたらチェンジアップの握りは完成です。

人差し指と小指の位置は自分のしっくりくる位置でボールを支えることができるならOKです。

②:チェンジアップの投げ方

チェンジアップの投げ方のポイントは4つです。

  • ①:中指と薬指でストレートを投げるように投げる
  • ②:リリースの時はスナップをしない。手首を固定して投げる
  • ③:上記2点以外はストレートと同じにする。
  • ④:変化量よりも、途中で止まるボールを目指す。

特にポイントとなるのが、③の上記2点以外はストレートと同じにするという点です。

理由は下記の通り。

  • 握りに加えてポイント①・②で十分回転数を殺す要素がふんだんに盛り込まれているので、あとはいかにストレートに似せるかが重要
  • バレバレのチェンジアップはホームランボールでしかない

ポイント①は握りで自動的にクリア。

ポイント④はポイント③が出来れば解決に向かいます。

あとは投げ込んで②のリリースの感覚を身につけましょう

さらに詳しいチェンジアップの投げ方についての参考書籍をまとめておきます。

まとめ

最後にチェンジアップの投げ方についてまとめます。

  • 握り方は中指と薬指でストレートを握り、指の間をあける
  • リリースの時はスナップをせず、手首を固定して投げる
  • 握りとリリース時にスナップをしない所以外は、ストレートと同じで投げる
  • チェンジアップとばれてしまったら、相手にはホームランボールでしかない

こんな感じです。

チェンジアップを投げる際に1番やってはいけないことは、他の変化球と同様に変化量を追い求めてしまうことです。

チェンジアップのような球速の遅い変化球に変化量を求めて投げると、ストレートを投げる時と比較して腕の振りが緩んだり、体重移動の動きが変わるなど、どこかに違う動作が出てしまいやすいので、相手に「変化球が来る!」とばれてしまいます。

球速が遅いので十分すぎるほど変化と軌道を目で確認される上に、球威はまったくないので長打を食らうのは確実です。

そのためチェンジアップはストレートとまったく同じようなモーションで投げることが1番大事です。

はたから見て「たいして変化してないなぁ。」と思っても…ストレートと同じモーションで投げることができれば、打席に立つと「ボールがまったく来ない!」とバッターは戸惑ってしまいます。

繰り返しますが、チェンジアップはストレートとまったく同じようなモーションで投げることが1番大事です。