投手用グローブの規定とは?【購入前にチェック】

投手用グローブの規定が知りたい人「投手用グローブをオーダーしようと思っています。でもせっかくオーダーしたのに試合で使えない…というのは嫌だから、規定やルールがあれば教えてほしいです。」
こんな疑問に答えます。
せっかくだから自分が使う道具にはこだわりたい。特にグローブを1度はオーダーしてみたいと思っている人は多いと思います。
しかし、投手用グローブには細かなルールがあり、試合で使うにはその基準をクリアしないといけません。
大会によっては試合前にチェックが入り、場合によっては「このグローブは使えません。」と言われる可能性があります。
そこで今回は投手用グローブの規制について解説し、さらにそこから深堀りして使える知識を補足して紹介しようと思います。
- 投手用グローブを購入しようと思っている
- グローブをオーダーしようと考えている
- 投手用グローブの知識が知りたい
といった方は最後までどうぞ。
投手用グローブの規定

公益財団法人 全日本軟式野球連盟の公式ホームページには、以下のように規定されています。
本体カラー:受・背・ウェブは同色。白・グレー・PANTONEの色基準14番より薄い色以外は制限なし
グラブの取り扱いについて(2020年4月21日改訂)
ハミダシ:本体同系色または革の自然色
ヘリ革 :制限なし
紐:白・グレー・PANTONEの色基準。14 番より薄い色以外は制限なし
縫い糸:制限なし
指掛け:本体同色
刺繍:親指部分の付け根一か所のみ(本体同色)
少し難しく書かれていますが、わかりやすく言うと
- 捕球面・背面・ウェブ・指カバー・刺繍はすべて同じ色でないといけない。(革の部分が2色以上のものは使用不可)
- ハミダシ・紐は上記と別の色が選べるが制限がある。(許可された色以外のものを使用している場合は使用不可。同一色が好ましい)
- 刺繍は2か所以上していると使用不可
ということが言えます。
これに対して野手用のグローブには制限が一切ありません。そのため、野手用のグローブと同じように考えて投手用グローブを選ぶのは危険です。
知って得する投手用グローブの知識

さらに深堀りして役に立つ投手用グローブの知識を紹介します。
- グローブの色
- グローブのやわらかさ
上記の2点についてです。
グローブの色
この色に関する話は、元ヤクルトスワローズの宮本慎也選手がテレビでお話をされていました。

宮本慎也選手「投手用グローブの色が黒だと、影の影響や背景との距離感が掴みづらいので、動きがわかりにくい。」
投手用グローブには野手用のグローブとは違い、握りや癖が見えないようにウェブには穴が無く、指カバーが付いています。
その延長の話で、投手がグラブの中でボールを握る歳にグラブ自体が動いてしまい、その動きで相手に球種がばれてしまうという場合があります。
その時に1番分かりづらい色が黒のグローブなので、投手用のグローブの色は黒がいいとのことでした。
グローブのやわらかさ
これはリリースの時に関係する話です。
投球の時に1番力を入れないといけないのがリリースの時です。
そこで、人体の話になるのですが・・・

メジャーリーグでサイ・ヤング賞を左腕歴代最多の5回受賞、歴代2位の通算奪三振数を誇るランディ・ジョンソン投手が現役時代にペラペラなグローブを使っていたのは、リリースの時に右手でグローブを握りつぶすためという話があります。

さらにこの握力に関する原理を利用した投手用グローブをIp select (アイピーセレクト)というメーカーが開発し、オリックスで活躍する山本由伸投手が実際に使用していることで人気が急上昇しています。
上記であげたランディ・ジョンソン投手と山本由伸投手の話からもリリース時のグローブの大切さがわかります。
まとめ

最後に投手用グローブについてまとめます。
- 試合で使う投手用グローブの色は基本1色でまとめる
- おすすめの色は黒
- リリース時に力が入れやすいようにやわらかく仕上げる
後半でご紹介した知識に関することはグラブを選ぶ基準や使い方・型は人それぞれなので、参考に試してみて頂けたら幸いです。
前半でご紹介した規定に関しては、もし試合で使うものを選ぶ際には十分気を付けて選択してください。
「高いお金を出してオーダーしたのに、試合で使えない(泣)」となってしまうのは本当につらいです。
また、今回は投手用のグローブについてまとめましたが、それ以外の投手用の用具について下記にまとめました。参考にどうぞ。
【随時更新】ピッチャーにおすすめの野球道具
新しい道具を買う時、メーカーや種類が多くてどれを買えばいいかわからないと悩んでしまう場合があります。 そこで今回はそんな悩みの参考になればとピッチャーにおすすめの野球道具をまとめました。 道具別にまとめていますので、気になる道具があれば参考にどうぞ。
人気記事 【14枚の画像で解説】野球選手専用プロテインの購入方法