【12枚の画像で解説】グローブの手入れ方法

野球道具

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グローブの手入れの方法が知りたい人「グローブの手入れができるようになりたいけど、どうやったらいいのかな?オイルのぬり方とかメンテナンスの方法を教えてください。」

こんな疑問に答えます。

今回のテーマ

  • グローブの手入れの方法を学習する

グローブの手入れの方法について、野球をしている人なら「どうやって手入れをしたらいいんだろう?」と必ず1度は悩んだことがあるのではないでしょうか?

  • どういう順番で進めていけばいいかわからない
  • オイルの種類が多くてどれを使ったらいいかわからない
  • 道具の使い方がわらかない

など悩みを具体的にあげたら、きりがないほどたくさん出てきます。

そこで今回は、そんなグローブの手入れ方法について、実際に私が行っている工程やメンテナンス用品を公開つつ、12枚の画像を付けてわかりやすく解説していきます。

グローブ手入れの方法がわからないといった方は参考にしてみて下さい。

グローブの手入れの方法

グローブの手入れの工程をを大まかに分けると下記の通りです。

  • ①:グローブのよごれを落とす
  • ②:グローブにオイルをぬる
  • ③:塗りすぎたオイルを取りながらグローブを磨く
  • ④:完成

工程の中の注意点もわかりやすく解説していきますので、さっそく見ていきましょう。

①:グローブのよごれを落とす

グローブの手入れは、グローブに付いている汚れを徹底的に落とすことから始めます。

ブラシで大きなよごれを落とす

まず、ブラシを使って大きな汚れを落とします。

ここでグローブの汚れの8割くらいを落とすことを目指しましょう。

専用クロスで細かい所や頑固な汚れを落とす

次に、ブラシでは落とせなかったすき間などに付いている汚れを、専用のクロスで拭いて落としていきます。

ここでグローブに付いている汚れをすべて落とします。

専用のクロスでないとダメなのか?

クロスの代わりに濡れたタオルを使ってもOKです。

しかし、私は上記の写真で写っているローリングスのクロスを使っています。

その理由は、他のメーカーもグローブ専用のクロスを出していますが…ローリングスのクロスだけは他のメーカーと違って汚れを落とす成分以外にツヤ出しの成分が含まれており、汚れを取ると同時にグローブのツヤも出て、仕上がりがとても綺麗になるからです。

私はまとめて購入し、ストックを常備しています。

ここまでよごれを徹底的に落とす理由

理由は、よごれを落とさずにオイルをぬってしまうとグローブが下記のようになってしまうからです。

  • グローブが重くなる
  • グローブが臭くなる

グローブも革でできているので人と同じように毛穴があり、汚れが付いている状態でオイルを塗ってしまうと…汚れとオイルを一緒にグローブにコーティングをしてしまうことになります。

そうなると…毛穴に汚れが詰まる → グローブが吸収した汗を蒸発できなくなる → グローブの重さと臭いの原因となるといった負の連鎖に繋がります。

女性が化粧をする前には、必ず顔を洗って汚れをしっかり落としていますよね?

前回の化粧を落とさずに、その上から新たに化粧をするという人はいないはず。

それと同じで、グローブの革も自分の肌と同じように考えてあげることが大切です。

約30分陰干し

よごれを落とすために使ったクロスや濡れたタオルの水分を乾かすため、約30分陰干しをします。

これで最初のグローブのよごれを落とす工程は終了です。

②:グローブにオイルを塗る

クロスの水分が乾いたら、グローブにオイルをぬっていきます。

グローブにオイルをぬる際に気を付けたい点をまとめて解説します。

グローブの捕球面と外側は違うオイルを使う

比較的多くの人にびっくりされるのですが…グローブの内側(捕球面)と外側(背面)では目的が違うので、目的に合ったオイルを選んで使いましょう。

具体的には下記の通り。

グローブの内側(捕球面)に使うオイルの選び方

ボールを取るグローブの内側(捕球面)に使うオイルは、グリップ力の上がるオイルを選びましょう。

理由は、打球がグローブの中で暴れないようにするためや、ボールの握り替えといったプレーの質を向上させるのが目的です。

グローブの外側(背面)に使うオイルの選び方

グローブの外側(背面)に使うオイルは、保革の効果が高いオイルを選びましょう。

理由は、紫外線や雨などからグローブの捕球面を守り、長く使えるようにするのが目的だからです。

スポーツショップでメンテナンス用品のコーナーに行くと、グローブに使うオイルだけでもたくさんの種類がおいてありますが、その理由はこのように目的によって効果の違うオイルを使い分けないといけないからなのです。

参考までに、オイル選びの失敗例を1つご紹介します。

オイル選びの失敗例

具体例:グローブの外側(背面)にグリップ力の上がるオイルを使う

結果…土やほこりなどのよごれが逆に付きやすくなる

グローブの手入れを行うことはとても素晴らしい事ですが…上記の通り、使うオイルを間違えるとせっかく手入れしたのに、逆効果になってしまうという場合があるので気を付けましょう。

ちなみに私が実際にメンテナンスで使っているオイルはこちらです。

グローブの内側(捕球面)に使うオイル

私が捕球面に使っているのは、ハタケヤマのグラブワックス

とても人気のある商品なので、チームに必ず数人はこのグラブワックスを使っている人がいるはず。

ちなみに元ヤクルトスワローズの遊撃手で、守備の達人だった宮本慎也さんもYouTubeでグローブのメンテナンスにこちらのグラブワックスを使っていたと話されていました。

グローブの外側(背面)に使うオイル

私が背面に使っているのは、ラナパーのレザートリートメントです。

聞いたことない方もいらっしゃると思いますが、こちらはドイツで作られた世界35ヶ国で販売されているレザー用品専用の保革オイルになります。

近年は野球に力を入れているスポーツショップなどでも見ることもあります。

オイルは手で直接塗る

オイルを塗る時は、布やタオルは使わず直接手で塗るのがおすすめです。

その理由は、手から伝わる体温と摩擦によりオイルがとけるので、グローブの革にオイルが浸透しやすくなるからです。

消耗が激しいけど、塗り忘れやすいところ

消耗が激しくて傷みやすいところにもグローブを長持ちさせるために忘れずオイルをぬりましょう。

特に下記2点はその代表のような部分です。

平裏

グローブに手を入れて、手のひらが当たる部分のことを「平裏」と言います。

手の汗を1番吸収する部分になるので、グローブの中でも1番革が割れやすい部分になります。

体とグローブが1番密着する大切な部分ですので割れないようにここにもオイルを塗ってあげましょう。

指カバー(指あて)のすぐ下のヘリ革

グローブに指カバーや指あてを付けている人や、付けていなくても人差し指を出している人が普通にグローブを使用していると、1番最初に革が擦れてくるのがこの指当てのすぐ下にある「ヘリ革」の部分になります。

グローブの中でも1番革が擦れやすく、弱くなりやすい部分なのでここにも忘れずオイルを塗ってあげましょう。

30分陰干し

オイルを塗り終えたら再び30分陰干しをします。これでオイルをぬる工程は終了です。

③:塗り過ぎたオイルを取りながらグローブを磨く

最後の工程です。塗り過ぎたオイルを磨きながら取っていきます。

オイルを取りながら、タオルで磨く時の摩擦熱でさらにオイルを浸透させてツヤを出していきます。

私はこの工程の時に100均で売っているマイクロファイバータオルを使っています。

普通のタオルや布でもいいのですが…オイルを磨いて取っている最中に、タオルや布の細かな糸くずや繊維がくっついて取れなくなってしまい、最後の最後で残念な仕上がりになってしまうのが嫌なので、私はマイクロファイバータオルを使用しています。

④:完成

以上でグローブの手入れは完成です!

まとめ

最後にグローブの手入れについてまとめます。

  • オイルをぬる前によごれをすべて落とす
  • 使うオイルはグローブの捕球面と外側で使い分ける
  • オイルは手で直接ぬる
  • 平裏や指カバーのすぐ下のヘリ革にもオイルをぬる
  • 磨きながら不要なオイルは取りつつ、摩擦熱でオイルを浸透させる

こんな感じです。

あなたのグローブが最高に仕上がる手助けになれたら幸いです。

また、今回グローブのメンテナンス用品をいくつかご紹介しましたが、それ以外にもピッチャーに役立つ用具を下記にまとめましたので、興味のある方は参考にどうぞ。