投手用スパイクの選び方【おすすめのスパイクもご紹介】

野球道具

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投手用のスパイクの選び方が知りたい人「スパイクを新しく買おうとおもってるけど…歯の数や配置が違ったり、ローカットやミドルカットなど意外と種類が多いなぁ。さらに最近はとても軽いからポイントスパイクも人気あるみたい。ピッチャーはどんなスパイクを買えばいいか教えてください。」

こんな疑問に答えます。

今回のテーマ

  • 投手用のスパイクの選び方ついて学習する

スポーツ雑誌で有名なNumberの記事で、アマチュアの野球選手にグサッと刺さる文章があったので紹介します。

多くのアスリートにとって、もっとも大事な用具は何か。

 その答えは、シューズであり、スパイクである。力の源は、下半身にあるからだ。それだけに、疲労も下からやってくる。つまり、故障防止という観点からも、シューズ選びは重要なのだ。

 にもかかわらず、そのシューズやスパイクへの意識が低い競技がある。それが野球だ。プロ野球選手ともなればさすがにほとんどの選手が気を使っているが、カテゴリーが下になればなるほど、スパイクへの関心が希薄になる。

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確かにアマチュアでは、バットやグローブと比べて、スパイクに対してのこだわりが強いという方は少ない気がします。

特にピッチャーは、マウンドにプレートと傾斜があり、他のポジションの選手よりも地面や下半身の力を利用してボールを投げ込むのでもっとスパイクに対してこだわりを持っていいはず。

そこで今回は、投手用のスパイクの選び方についてまとめました。

新しくスパイクを購入する際の参考に少しでもなれたらなと思っています。

投手用スパイクの選び方【重要な要素を解説】

まず、スパイク1足1足を手に取ってみて、違いが見て取れる特徴をあげてみます。

  • ①:歯の素材
  • ②:歯の位置
  • ③:歯の数
  • ④:履き口の高さ
  • ⑤:重量

そして結論から先に言うと、上記した中で個人的に1番重要だと思っているのが「歯の素材」で、次点が「歯の位置」だと思っています。

それ以外は好みかなという感じです。

それでは順に解説していきます。

①:歯の素材

最近は軽いという理由から樹脂素材のポイントスパイクの人気が高まってきていますが、ピッチャーは金の一択です。

その理由は、ポイントスパイクの樹脂の歯がマウンド上の地面に完全に刺さらず、宙に浮いた状態になってしまう場合があるからです。

そのような宙に浮いた状態になってしまうと、靴底が地面に接していないので、軸足が地面とプレートを蹴るパワーと利用できる反動が減ってしまい、その結果投げるボールの球速・球威が弱くなってしまいます。

 ②:歯の位置

 歯の位置で重要なのは、かかと部分の歯の位置です。

ただし、プレートの使い方によって「スパイクの歯の位置が重要になって来るピッチャー」と「スパイクの歯の位置が重要にならないピッチャー」の2つに分けられます。

  • 歯の位置が重要になるピッチャー:プレートに軸足の外側をかけるピッチャー
  • 歯の位置が重要にならないピッチャー:プレートに軸足をかけないピッチャー

上記が歯の位置の重要度を分ける方法で、理由を細かく説明すると下記の通り。

おすすめしない歯の位置のスパイク

1番多いのがかかとの部分の歯が3本で左の画像のような並びのものですが、軸足の外側をプレートにかける場合、左の写真の赤い矢印の歯が地面に刺さらずプレート上で浮いてしまう場合があります。

こうなると、軸足1本で立つ時にバランスが取れなくなるので、個人的にピッチャーにはあまりおすすめできません。

おすすめの歯の位置のスパイク

左の画像のようにかかと部分の中央に歯がなく、左右に分かれているスパイクなら、軸足の外側をプレートにかけてもバランスを崩す心配がありません。

そのため、個人的にピッチャーにはおすすめの歯の並びをしたスパイクになります。

③:歯の数

ここは完全に好みで、簡単にまとめると下記の通りです。

  • 歯の数が多い:多いほど地面をつかむグリップ力が強くなるが、重くなる
  • 歯の数が少ない:グリップ力は少ないが、歯が少ない分軽くなる

自分の感覚を最優先に選んでください。 

④:履き口の高さ

基本的には軽くて自由の利くローカットがバランスが取りやすくていいと思いますが、最終的には好みです。

それぞれの特徴をまとめます。

  • ローカット:足首が固定されていないので自由に動く。3つの中で1番軽い
  • ハイカット:足首が固定されているのでケガのリスクを軽減できる
  • ミドルカット:足首を固定しつつ、軽さも求めたい人用

 ここも歯の数と同様に自分の感覚を最優先してください。

⑤:重量

スパイクの素材が関係してきます。

軽いほうが高いパフォーマンスを発揮できると思いますが、その分耐久性はなくなります。

そのため、試合用と練習用の2足を用意して分けるのがおすすめ。

使い分けることで試合でのパフォーマンスもスパイクの持ちも向上します。

さらにおすすめのスパイクを紹介します【厳選3足】

ここではおすすめのスパイクをいくつかピックアップしてご紹介します。

ミズノ スピードレボエース

野球の国内メーカーで最大手であるミズノが「履くだけで球速が上がる」と自信を持って発売したスパイクです。

個人的に唯一気になる点はかかとの中央に歯がある点ですが…それ以外は完璧で、現在私が試合用として使用しています。

ピッチャーがスパイクを探す際には必ず候補として考えて問題ない1足となっています。

デサント 鴻江ベルト スパイク

メジャーで活躍している千賀投手が履いているデサントのスパイクになります。

このスパイクの1番の売りは「甲部分のコウノエベルトを締めることで、足とスパイクが一体となる」点です。

このスパイクも先ほど紹介したスピードレボエースと同様に、かかとの中央に歯がある点が個人的に唯一気になりますが、スパイクの中で足が遊ぶことなく地面でがっちり踏ん張れます。

プレートを軸足で思いっきり蹴って投げるピッチャーには特におすすめです。

アシックス ゴールドステージ I-PRO SM

ミドルカットのスパイクを探している方におすすめなのがこちら。

メーカーはスパイクに関しては絶大な人気を誇るアシックスで、紹介した重要視する部分はすべてクリアしています。

また、冒頭で紹介したNumberの記事で、スパイクの人気メーカーについても書かれてあったので紹介します。

「スパイクは圧倒的にアシックスが強い。メーカー担当者の話だと、甲子園に出ている選手のスパイクのアシックス率は4割近いそうです。大谷(翔平=エンゼルス)投手やダルビッシュ(有=カブス)投手らが履いている影響も大きいのでしょうが、品質も確かです。うちの店でも8割方、アシックスのスパイクを見にきている感じです」

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まとめ

 最後に投手用のスパイクについてまとめます。

  • かかと部分の歯が中央に付いていないものを選ぶ
  • ポイントスパイクではなく金の素材のものを選ぶ
  • 歯の数と履き口の高さは好み。自分の感覚を重視する
  • スパイクを試合用と練習用で分けるのがおすすめ

こんな感じです。

ピッチャーは、下半身の力をうまくボールに伝えることが出来るかどうかが重要です。

その力を支えるのがスパイクであり、そう考えるとNumberに書かれた通りスパイク選びはパフォーマンスを発揮するためにはかなり重要な要素であると言えます。

本記事を読んで頂いた方のスパイクに関する意識が変わったり、スパイクを購入する際のヒントになれば幸いです。

また、今回は投手用のスパイクについてまとめましたが、それ以外の投手用の道具について下記にまとめました。参考にどうぞ。