サイドスローでカーブを投げる方法

カーブを投げたい人「カーブは変化球の基本と言われるし、サイドスローならカーブを投げやすいと言われるけど…思ってたより難しいなぁ。もっと緩急をつけたピッチングがしたいので、カーブの投げ方を教えてください。」
こんな疑問に答えます。
ここ数年はストレートと区別がつきにくく、球速が速くて変化の小さいカットボールやツーシームといった変化球が主流となっています。
しかし、フライボール革命対策にはカーブが有効であると考え、ブルペンにはカーブが得意なピッチャーを多く揃えるといったメジャーリーグの球団が出てきたり、
2020年の日本シリーズでは巨人打線がソフトバンクの石川投手・ムーア投手・モイネロ投手・森投手のカーブにまったく歯が立たず4連敗。
特に第3戦のムーア投手→モイネロ投手→森投手の継投で9回2アウトまでノーヒットに抑えられるといった出来事からカーブに対する注目度が一気に高まってきています。
そこで今回は、カーブを投げる方法についてわかりやすく解説していこうと思います。
- カーブを投げれるようになりたい
- 緩急を使ったピッチングがしたい
- 高低を使った攻め方ができるようになりたい
- バッターの体を起こして驚かせたい
といった方は最後までどうぞ。
カーブを投げる手順

今回はカーブを投げれるようになるために下記の順で解説していきます。
- ①:カーブの握り方
- ②:カーブの投げ方
それではさっそく見ていきましょう。
①:カーブの握り方



ポイントは3つです。
- ①:中指の右側に縫い目を当てる。
- ②:親指の第1関節に縫い目を当てる。
- ③:親指と人差し指の間にボールが付くくらい深く握る。
上記した握り方を変更する理由と狙いは次の通りです。
- ①の理由と狙い:回転をつけやすくする。
- ②の理由と狙い:①とおなじ。
- ③の理由と狙い:球速を落とす。
①の場所に中指。②の場所に親指を置くと、リリースの時に指が縫い目にかかるので、ボールに回転がかかりやすくなります。
そして、深く握ることで球速を押さえることができます。
②:カーブの投げ方

カーブの投げ方のポイントは5つです。
- ①:腕は常に手のひらを自分に向けた状態のまま振る
- ②:手首は腕を振り始めてから終わるまで立てた状態を維持する
- ③:リリースは自分の耳のあたりで行う
- ④:ボールは親指と人差し指のあいだから抜く
- ⑤:ひねらない
特にポイントとなるのが、①の「腕は常に手のひらを自分に向けた状態のまま振る」です。
数年前に巨人とメジャーで活躍された桑田投手が、テレビでとてもわかりやすく以下のように解説されておられました。
- まず、カーブは1番むずかしい変化球である。
- 理由は、ボールを投げると最後に手のひらは外を向いてしまうが、カーブだけ手のひらは外に向いては投げれない。
- 具体的には、カーブを投げるには手のひらを自分に向けて投げる。
- つまり、カーブだけストレートやほかの変化球と腕の動きが違う。
- だからカーブは1番むずかしい変化球である。
まとめ

最後にカーブの投げ方についてまとめます。
- 握り方は回転をかけやすいように親指と中指をかけて深く握る
- 腕の動きは常に手のひらを自分に向けて投げる
- ボールは親指と人差し指のあいだから抜く
- ひねらない
- 手のひらを自分に向けて投げる
こんな感じです。
「カーブは変化球の基本。」と昔はよく耳にしましたが、基本と言う割にはむずかしく、使い手がスライダーと比較すると少ない印象があります。
しかし、覚えて試合で使えるようになると
- カウント球として使える
- 浮き上がる軌道のため、バッターの体を起こし、目線をずらせる
- 緩急でタイミングを外し、奥行きを使って攻めれる
- オーバースローなら横の変化、サイドスローなら縦の変化がつけれる
- ウイニングショットにも使える
と上記のように便利すぎる活用が可能です。
カットボールやツーシームを投げるピッチャーが増えている中で、新しい武器としてカーブはいかがでしょうか?
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