【自分の体を理解する】IWAスローイング・メゾット【読書レビュー】
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私は、野球Youtubeチャンネル「トクサンTV」の動画でIWAアカデミー(現・MTXアカデミー)を知りました。
その動画内で登場していた投手が、ボールにしっかりと力が伝わる関節の位置(肘や膝など体の部位9ヶ所)を診断した後に、そこを意識してボールを投げると…短時間で球質が向上したことから、とても興味を持ったのを覚えています。
同時に「自分も力が伝わる関節の位置を診断してみたい」という気持ちも湧きました。
私がIWAアカデミーに興味を持った動画がこちらです
しかし残念なことに、自分が住んでいる地域からアカデミーのある東京はかなり遠いので、上記の気持ちを抑え込んでいました。
ところが後日、この動画の内容を本にして出版もしており「本を読めば、自分の体も診断できる」と聞いたので、購入して読んでみました。
この本の概要
日本一の野球チャンネル「トクサンTV」で話題の
IWAメソッド。ついにスローイング版刊行!
ミネソタツインズ前田健太選手絶賛!
- 日本一の野球チャンネル「トクサンTV」全面協力!
- 詳細な写真と動画で、より細かい動きを再現できる!
- 数々のプロ野球選手のトレーニングを手がける著者のスローイング理論を紹介!
日本一の野球チャンネル「トクサンTV」で話題のIWAメソッド。その基本となる理論は、選手に合ったパワーポジションでスイングすることです。
「1ひじの角度」「2肩・上腕の位置」「3手首・前腕の設定」「4足の向き」「5ひざの重心」「6股関節の向き」「7腕の向き」「8肩甲骨の位置」「9肋骨の向き」が正しいポジションになることで、自分の最強のスローイングが身につきます。
プロ野球選手も実践するトレーニング法を、詳細な写真をもとに解説しています。紙面にあるQRコードを読み込むと、動画でトレーニングの動きを確認することもできます。
確かなスローイング理論とトレーニングを知りたい方、必読の1冊です。
著者略歴
木村 匡宏
IWA ACADEMY チーフディレクター
1979 年生まれ。慶應義塾大学卒業。岩隈久志(現読売ジャイアンツ)が共同オーナーをつとめるIWA ACADEMY の設立メンバー。子どもからプロ選手までの競技サポートをするトレーナー。
2016 年10 月から、子どもの発達科学研究所と提携し、未就学児向け運動プログラム「WAQUMO」の開発、科学でいじめのない世界を創る「BE A HERO」プロジェクト、部活動包括マネジメントプログラム「TEAM PLAY」の開発、普及に取り組む。
主な著書に『パワーポジションで最強スイング&インパクト! IWAバッティング・メソッド』『速効! 5 分で伸びる!子どもの走り方トレーニング』(東洋館出版社)『実はスゴイ四股 ―いつまでも自力で歩ける体をつくる』『24 時間疲れない! 最強の身体づくり』(ワニブックス)がある。
読んでみて思ったこと
直感的にまず感じたのは「圧倒的に読みやすい!」ということ。
- すべてのページがフルカラー
- 文字数がかなり少ない
- 掲載されている写真の数が圧倒的
- QRコードを読み取れば、そのページの内容が動画で視聴できる
上記の理由から「本を読む習慣がない」「文字を読むのが嫌い」といった人でも、写真や動画を見て視覚的に理解することができるように作られています。
ただ、本のメインであるパワーポジションの調べ方ですが、1人では正確に調べることができません。
2人以上の複数人でお互いのポジションはどうなのか調べ合うようにしましょう。
それ以外に個人的に有益だと感じたのが「指先から肩甲骨まで繋げるトレーニング」と「肩甲骨の下部分を持って動かす動き」です。
肩周りの関節や筋肉がしっかり動くようになるので、キャッチボールの前に取り入れることで、1投目からしっかり投げれるようになる上に、ケガの防止にも役立ちます。
バッティングに関する本もありました
スローイングに関することだけでなく、バッティングに関する書籍もありました。
興味のある方は下記に詳細のリンクを用意しますので、こちらも参考にどうぞ。
Amazonに書かれたレビュー評価(他の人の感想)
私の感想だけでなく、他にもこの本を読んだ方の感想をAmazonのレビュー評価から抜粋してご紹介します。
パワーポジションからの逆算という新しいアプローチ。人は一人一人力が入る関節の位置が違う、だからタイプ別にこういう身体の使い方を、だという本。
うちの少年野球チームでもやってみたが力の入るパワーポジションの位置が違う違う。
ここまで違うと画一的な指導の時代は終わりなんだなと感じる。タイプ別に身体の使い方を示しているが、あれだけの関節のパワポジを調べたのにその後の練習の仕方なんかが、少し薄い気がする。
おそらくその辺は今研究中なのかな。
一つ気になるのは子供たちは身体が成長するとパワポジが変わる事があるのではないか、長期的な視点でたまにチェックしてやらないといけないと思う。
パワポジが違うのにハマってない指導をしても選手には苦しいだろうから。ぜひ数年後にもっと体系化された本が出る事を願ってます。
Amazonカスタマーレビュー
親は野球経験がないため子供のためにと購入、内容は充実していますが始めたばかりの小学生には内容が難しいかな
Amazonカスタマーレビュー
経験者が読めば尚感覚的に理解できるかと!
Amazonカスタマーレビュー
息子はイップスで悩んでましたが、この本に出会い、毎日地道にトレーニングして、今ではイップスも改善され、自信も取り戻したようです。本当に感謝です。
Amazonカスタマーレビュー
パワーポジションによって身体操作のポイントが記されていて、勉強になりました。
Amazonカスタマーレビュー
私のハイライト
最後に、個人的に特に印象に残った部分をいくつか抜粋します。
指トレ
指先から前腕、肩甲骨、背中をつなげるエクササイズです。
このエクササイズでは、投げる動作にとって大切な部位を意識させることができます。指で地面をとらえ、胸を上下に動かし、肩甲骨をしっかり動かすことで、指先から前腕、肩甲骨、背中へとつながる感覚がわかります。
このワークを行うことで指先から肩甲骨をつなげる感覚が養われ、ボールに力を伝えるための指先力をアップすることができます。
肩甲骨の動きを常に意識する
肩甲骨の下の部分を下角といい、この部分を意識して動かすことで、肩甲骨周りの筋肉を効果的に使えます。投げる動作がスムーズになり、しなやかな腕のスイングにつながります。肩に負担をかけないためには、肩甲骨と肋骨をつなぐ前鋸筋という筋肉の働きが大事になります。肩甲骨のスライド運動を日々のウォーミングアップに取り入れることで、肩の怪我予防にもつながります。
手首・前腕のパワーポジションがパラレルの場合は、「中指」がベースになります。
手首・前腕のパワーポジションがクロスの場合は、「人差し指」がベースになります。
地面からの反力を身体全体につなげる距骨
足首を細かく見ていくと、距骨がかかととすねの骨をつなげています。自分の身体と地面からの反力を感じ取るバランサー、バネのような働きをするところです。また、足の指で地面をとらえるときは、足の指の根元となる基節骨、中足骨の間の部分が重要になります。この部分を意識して踏み込んでいくと、地面からの反力をさらに強く全身につなげることができます。
手首・前腕のパワーポジションで手首にフィットする縫い目が変わってきます。
パラレル:指に対してボールの縫い目を横に使うと、握りがフィットし、回転がかけやすくなります。
クロス:指に対してボールの縫い目を縦に使うと、握りがフィットし、回転がかけやすくなります。