サイドスロー投手に効果的なプレートの使い方【位置・踏み方】

ピッチング

プレートの使い方に悩んでいるサイドスロー投手「もっといいピッチングができるようにプレートの踏み方を考えてみようと思うけど、どういう踏み方をしたらいいのかな?僕みたいな横の変化で勝負するサイドスロー投手はプレートの踏み方を変える効果は1番ありそう。色々な踏み方についてそれぞれのメリットが知りたいです。」

こんな疑問に答えます。

今回のテーマ

  • サイドスロー投手のプレートの使い方について学習する

細かい話ですが、マウンドで立つ場所を少し変えるだけで全く違った能力を得ることができます。

「コントロールが悪いから、少しでもその欠点を補うため。」「スライダーが得意だから、よりスライダーの威力をよくするため。」など人それぞれ考えがありますが、いいピッチャーはプレートの踏み方についても明確な理由を持っています。

特に横の変化で勝負するサイドスロー投手は、角度を最大限に利用できるようになるので、プレートの踏み方を上手く活用することで最大限に効果を発揮できると言えます。

そこで今回はサイドスロー投手にとって効果的なプレートの踏み方について種類やメリットを解説し、まとめようと思います。

  • プレートの使い方の知識が知りたい
  • 自分の弱点を補いたい
  • 得意な球種をより強化したい
  • コントロールをよくしたい
  • 球速・球威を上げたい

といった方は最後までどうぞ。

 プレートの踏み方

まず、プレートの踏み方は軸足のかけ方位置で特徴を出すことができます。

極端な話場所を少し変えるだけなので、すぐに実践できて効果を確認しやすい即効性のあるテクニックと言えます。

  • その①:軸足でプレートを踏む位置
  • その②:立ち位置

具体的には上記の通りです。順に解説します。

その①:軸足の踏む位置

軸足でプレートを踏む位置の違いは、プレートに足裏の外側半分を「かける」「かけない」かの2種類になります。

詳細は下記の通りです。

①:プレートに足をかけない場合「軸足の外側をプレートに付けて投げます。1番オーソドックスな踏み方です。」

メリット

  • 軸足1本でバランスよく立てるのでスムーズに投球動作へ移行ができ、コントロールがつけやすくなる

デメリット

  • プレートを蹴りにくいので投球動作に勢いをつけにくく、球速・球威が出にくい

②:プレートに足の外側半分をかける場合「足裏の中心から外側はプレート、内側は地面を踏む踏み方です。プレートと地面に高低差があるため、足を上げた時にバランスを保つ筋力と感覚が要求されます。

メリット

  • プレートが蹴りやすく、その反動を活かして投球動作ができるようになるので球速・球威を出しやすくなる

デメリット

  • 勢いをつけたせいで投球動作のバランスを崩しやすく、コントロールに影響が出る

上記の通り1歩足の位置が違うだけで向上させる能力がまったく別物になります。

その②:立ち位置

次にプレートの立ち位置の違いについては3パターンあげられます。

  • ①:プレートの一塁側に立つ
  • ②:プレートの三塁側に立つ
  • ③:プレートの真ん中に立つ

詳細は下記の通りです。

※右投手目線で書きます。左投手は逆のパターンになりますのでご注意下さい。

①:プレートの一塁側に立つ「メリットとまでは言えないかもしれませんが、右バッターのアウトコースへの距離が短くなるので、そのコースへのコントロールがつけやすくなります。」

一塁側に立つメリット

  • シュート・シンカー系の変化球を投げる時、横の角度がつくのでより変化しているように見せることが出来る
  • インステップでもストライクが取りやすい

一塁側に立つデメリット

  • スライダー・カーブ系の変化球を投げる場合、横の角度が少なくなるので変化量が少なくなる

②:プレートの三塁側に立つ「一塁側とは反対で、右バッターのインコースへの距離はこちらの方が近くなります。」

三塁側に立つメリット

  • スライダー・カーブ系の変化球を投げる時、横の角度がつくのでより変化しているように見せることが出来る
  • クロスファイヤーの角度が増す

三塁側に立つデメリット

  • シュート・シンカー系の変化球を投げる場合、横の角度が少なくなるので変化量が少なくなる
  • インステップで投げる場合、より体をひねらないといけなくなる

③:プレートの真ん中に立つ「1番オーソドックスな立ち位置になります。どの球種もコースもバランスよく投げ分けることができるので、総合力で勝負するピッチャーにはいいかも。」

真ん中に立つメリット

  • 全体的にバランスがよく、どの球も安定して投げれる。

真ん中に立つデメリット

  • 特化させるものがない

立ち位置に関しては、球種や投球スタイルなどに大きく関わることを向上させることが可能です。

まとめ

最後にサイドスロー投手に効果的なプレートの使い方についてまとめます。

  • プレートに足をかけない → コントロールの向上を目指す
  • プレートに足をかける  → 球速・球威の向上を目指す
  • 一塁側もしくは三塁側に立つ → 特定の球種やコースを強化できる
  • 真ん中に立つ → ボールの投げ分けがしやすく、総合的に勝負ができる

こんな感じです。

解説した軸足の踏みと立ち位置によって得られるメリットを使って、長所を伸ばすもよし。

または欠点の改善に努めるのもOKです。

試行錯誤して自分のピッチングをカスタマイズし、さらに1ランク上のピッチングができるようにしましょう。