サイドスローでツーシームを投げる方法

変化球

ツーシームを投げたい人「内野ゴロを打たせるために、最近流行りのストレートと見せかけて少し変化させるツーシームを覚えたいな。サイドスローならシンカーがあるじゃんって言われるけど…意外と投げるのは難しいんだよなぁ~。シンカーの代わりとして使いたいので、ツーシームの投げ方を教えてください。」

こんな疑問に答えます。

本記事の内容

  • ツーシームの投げ方を学習する

サイドスローに転向してまず考えたのが「スライダーと反対方向に曲がるシンカーを覚えて横幅を使った攻めをする」ということでした。

しかし、いくら練習したり工夫しても当時はまったくシンカーを試合で使えるレベルに仕上げることが出来ませんでした。

そのため左バッターに対して逃げる球がないので、ことごとく打たれた苦い記憶があります。

そこで、シンカーの代理として考えたのがツーシーム。

  • 腕の振りがシンカーよりもストレートに近い
  • 変化量が少ない

上記の理由からコントロールがつけやすく、すぐ試合で使うことが出来ました。

実際に試合で投げてみると…球速が速くて変化が小さいことからシンカーと比べてストレートと区別がつきにくく、左右問わず安定して三遊間へのゴロを量産してくれる頼もしい球種となりました。

そこで今回は、ツーシームを投げる方法についてわかりやすく解説していこうと思います。

  • ツーシームを投げれるようになりたい
  • シュート系の変化球を覚えたい
  • ストレート狙いのバッターに効果的な変化球を覚えたい
  • 内野ゴロを打たせる確率の高い球種を覚えたい
  • 球速の速い変化球を覚えたい

といった方は最後までどうぞ。

ツーシームを投げる手順

今回はツーシームを投げれるようになるために下記の順で解説していきます。

  • ①:ツーシームの握り方
  • ②:ツーシームの投げ方

それでは早速見て行きましょう。

①:ツーシームの握り方

正面から見たツーシームの握り

上から見たツーシームの握り

横から見たツーシームの握り

ポイントは4つです。

  • ①:人差し指の左側に縫い目を当てる。
  • ②:親指は人差し指側にずらし、第1関節に縫い目を当てる。
  • ③:親指と人差し指の間にボールが付くくらい深く握る。
  • ④:人差し指と中指はくっつける。

※左ピッチャーの場合、ポイント①は指を縫い目の右側に当てるようにします。

ポイントの理由と狙いを解説します

上記した握り方を変更する理由と狙いは次の通りです。

  • ①の理由と狙い:シュート回転を与える。
  • ②の理由と狙い:リリースの精度+コントロールのアップ。
  • ③の理由と狙い:ボールの回転数を落とす。
  • ④の理由と狙い:力の入るポイントを集中させてシュート回転を強くする。

①の場所に中指。②の場所に親指を置くと、リリースの時に指が縫い目にかかるので、ボールに回転がかかりやすくなります。

②:ツーシームの投げ方

ツーシームの投げ方のポイントは4つです。

  • ①:腕の振りはストレートと同じ
  • ②:ストレートを投げる時より親指に力を入れる
  • ③:人差し指と中指は力を入れず、添えるだけ
  • ④:リリース時は手首を固定し、親指で操作する

特にポイントとなるのが、④の「リリース時は手首を固定し、親指で操作する」です。

サイドスローの場合、オーバースローなどの他の投法に比べて横の動きが大きくなるので、体の開きが早まって左右に大きくすっぽ抜けの暴投となってしまうことがあります。

そういった暴投を防ぎ、コントロールを向上させる対策として上記で解説した通りリリース時にスナップはせず、手首は固定したまま親指でボールを離すタイミングを操作します。

これが上手く出来ると、③と相まってボールの回転数が減り、ストレートと同じスピードでバッターの手元で沈むようになるので内野ゴロを打たせる絶好のボールになります。

さらに詳しいツーシームの投げ方についての参考書籍をまとめておきます

まとめ

最後にツーシームの投げ方についてまとめます。

  • ボールの縫い目を人差し指の左側と親指の第1関節にかける
  • ストレートよりも深く握り、親指は人差し指側に置く
  • 腕の動きはストレートとまったく同じ
  • 指の力の配分がストレートより親指を多めにする
  • リリース時に手首は固定し、親指で操作する

こんな感じです。

実は私自身、サイドスローなのにシュートやシンカーを投げるのに長い時間がかかりました。

そのため、サイドスローに転向したばかりの時は長所である横の揺さぶりができず、かなり悩んだことを覚えています。

しかし、そんな私でもあまり練習せずに今回解説した通りにツーシームを投げたところ…すぐ投げれた上に、試合終了後に球審から「ツーシームいいな!」褒められたのも覚えています。

私と同じように、シュートやシンカーが思うように投げれない…という方は代用としてツーシームを試してみたら、思い通りに横幅を使ってバッターを攻めることが出来るようになるかもしれません。