【野球の入試】セレクションとは?

その他

セレクションの受験を考えている野球部員「大学でも野球を続けようと考えています。最近、野球の実技の試験で合格すれば入学ができるセレクションという試験があると知りました。どんな試験なのか内容や流れなど詳しく知りたいです。」

こんな疑問に答えます。

今回のテーマ

  • セレクションについて学習する

私は高校最後の夏の大会が終わった後、2校の大学からお話を頂いたのですが…「どうしてもここで大学野球がしたい!」という大学が1校あったので、その大学のセレクションを受けました。

学校ごとに違いは当然あると思いますが「こんなことをやったよ!」といった私が体験した試験内容や日程などを伝えるのは有益かな?…と考えたので、今回はセレクションについて実体験を元に解説します。

  • 大学でも野球をしたい
  • セレクションについて知りたい
  • 試験内容や日程が知りたい

といった方は最後までどうぞ。

セレクションとは?

セレクションとは野球部が主体となって行う大学の入学試験の1つです。

試験に勉強の要素はなく、己の身体能力と野球技術のみで挑みます。

合格した場合は、基本的に入学という流れになります。

学部はどうなるの?

セレクションで合格して入学をする場合、学部は大学側が指定するケースが多いようです。

スポーツ関連の人はこの学部というような大学もあれば、他の推薦や一般入試の合格人数と定員数を比べて空いているところに振り分けるので、どの学部に入るか入学直前までわからないという場合もあります。

セレクションの日程

私が受験したセレクションの日程は以下の通りでした。

  • 開催時期:8月上旬
  • 試験工程:①書類審査 → ②試験1日目 → ③試験2日目 → ④合格発表

例外で上記通りに行わない試験もありました。それが下記の場合になります。

  • ①甲子園に出場した選手:甲子園とセレクションの時期が被るため、後日大学の練習に参加して合否判断。
  • ②高校野球で有名な選手:個別に日程調整を行い、大学の練習に参加して合否判断。

それではセレクションの詳細に入ります。

①:書類審査

セレクションを受験する前に、大学のホームページから印刷した書類を記入して提出します。

記入した内容は以下の3点です。

  • 3年の1学期の主要5教科の平均値
  • 夏の県予選のチーム成績
  • 自分のポジションと夏の県予選の個人成績

まず、3年の1学期の主要5教科の平均値が受ける大学の指定した値よりも低い場合、セレクションを受験することが出来ません。

私が書類を記入する際に、主要5教科の5段階評価の平均が3以下なら受験資格なしと明記されていました。

②:セレクション試験1日目

セレクションの1日目は野手組と投手組に分かれて体力測定を行いました。

計測した種目は以下の種目です。

  • 遠投
  • 50m走
  • 背筋力
  • 握力
  • 垂直飛び

投手組はすべての種目の計測が終わったら終了。

野手組はすべての種目の計測が終わった後にフリーバッティングを行って終了となりました。

③:セレクション試験2日目

セレクション2日目は実践的な試験内容でした。

  • 投手:ブルペンでピッチング。投球中にスピードガンで球速測定
  • 野手:各ポジションに分かれてノック

上記終了後、試験官の方が受験生全員を4チームに分けて2試合紅白戦を行い、全ての試験が終了となりました。

④:合格発表

紅白戦2試合が終わった後に合否が発表されました。

参加者は100人以上で合格者は約10人でした。

合否のポイント

試験官の方の話を間接的に聞くことが出来ましたので、合否のポイントを工程ごとに解説します。

①:書類審査

書類を提出した選手は全員が試験を受けることができるそうですが、その書類の内容で見る選手と見ない選手を決め、大部分の選手を振るい落とすそうです。

私の場合…県予選で3試合完投し、自責点1で防御率0.33という点が評価されて通過したとのことでした。

②:体力測定

Youtubeにあったチーム紹介の動画で監督さんが

『ウチの大学は守備のチーム』『足と肩がある選手を集めて機動力野球をしないと勝負にならない』という話をされていたので、野手は遠投と50m走が重要視されるかと思われます。

私は体力測定も通過したと言われたのですが、詳細については聞けませんでした。

参考までに私の記録は下記のとおりです。

  • 遠投・・・・88m
  • 50m走・・・6.7秒
  • 背筋力・・・135㎏
  • 握力・・・・56㎏
  • 垂直飛び・・忘れました

③:紅白戦

受験生は全員試合に出すが…書類審査と体力測定を通過した選手は最初の1試合目に出場させ、すでに不合格が決まっている選手は2試合に回すとの事でした。

私の場合…1試合目に先発させてもらったものの、直前のブルペンでのピッチングでコントロールが悪かったため不合格となりました。

セレクションに持参してよかったもの

ずばり、夏の地方大会の展望を特集した高校野球雑誌です。

受験生A「僕はここに載ってる」受験生B「自分はこのページに名前がある」

といった雑誌から会話が生まれて仲良くなり、試験前のキャッチボールやストレッチといったアップの相手に困らなくなりました。

それ以上に試験という独特の雰囲気の中、話せる相手が作れたことで精神的なストレスの軽減につながったので本当に良かったと思っています。

まとめ

では最後にまとめます。

  • 勉強も大事。成績次第ではセレクションを受験できない可能性あり
  • 提出する書類は大切。しっかり書いてアピールすること
  • 野手は足と肩。投手はコントロールが重要視される可能性がある
  • 地方大会の展望が特集された雑誌を持っていくのはおすすめ

こんな感じです。

独特の雰囲気や競争率の高さなどセレクションはとても厳しいですが、この記事を最後まで読んでくれた方が1人でも多く合格を勝ち取ってくれれば幸いです。